翻訳と辞書 |
CAC ウーメラ
CAC ウーメラ(CAC Woomera)は、オーストラリアのコモンウェルス・エアクラフト社(CAC)が第2次世界大戦中に設計/製造した爆撃機である。オーストラリア空軍(RAAF)で運用される前にウーメラの発注はキャンセルされた。 == 設計と開発 == 1939年初めにオーストラリア政府は多量のブリストル ボーフォート爆撃機を発注したが、鉄道車両工場で生産されることとなったため、地元の航空機メーカーであるCACは除外されることとなった。 ローレンス・ワケット(英語版)が率いるCACは、急降下爆撃機と雷撃機の双方の役割を担える機体を製作してボーフォートを凌駕する性能を発揮することを目指して独自の機体の設計を開始した〔Ewer, 2009, Chapter 6〕。重量軽減のためにワケットは従来の自動防漏式燃料タンクではなく主翼内の空間を水密構造にして燃料タンクとして利用していた。オーストラリア政府は当初はこのCACの設計案には興味を示さなかったが、1940年半ばにボーフォート生産計画への英国製部品供給の打ち切り(バトル・オブ・ブリテン期間中に自国の生産量を最大にする必要に迫られて英国が航空機の輸出を制限したため)を受けて、オーストラリア空軍がこの機体に関する意見を表明する前だったにもかかわらず政府はこの設計案の試作機を発注した〔Ewer, 2009, p169〕。この試作機CA-4は1941年9月19日に初飛行を行った。CA-4は乗員3名の低翼、双発の多用途爆撃機であり、機首に4丁の.303口径機関銃と左右のエンジンナセル後部に遠隔操作式の連装銃塔で武装していた。本機は爆弾、爆弾か2本の魚雷を搭載することができた。エンジンは元々はプラット・アンド・ホイットニー R-1830-S3C3-G 星型エンジンを装着していた。不幸なことに特徴のある構造の燃料タンクの信頼性が低く、1943年1月にCA-4の試作機は燃料漏れと思われる原因で飛行中に爆発を起こし完全に破壊された。 尾翼と方向舵を再設計され、機首の武装が20 mm機関砲2門と.303口径機関銃2丁に変更されてCA-4はCA-11 ウーメラとなった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CAC ウーメラ」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|